◆世界陸上 第2日(14日、国立競技場)
男子1万メートル決勝が行われ、日本勢は駒大出身の鈴木芽吹(トヨタ自動車)が29分33秒60で20位、創価大出身の葛西潤(旭化成)は29分41秒84で22位だった。
最初の400メートルが1分14秒、1000メートルが3分15秒の超スローペースで始まった。
中盤以降もスローペースで続き、7300メートルで再び、葛西がトップに浮上。しかし、その後、急激にペースアップ。葛西と鈴木は8400メートルで先頭集団から後れた。それでも国立競技場へ満員に詰めかけた観客は、最後まで2人を大歓声で鼓舞した。
試合後、鈴木は「国立であれだけの歓声を浴びて走れたことはすごく幸せでした。まずこの舞台に立てたことを褒めたい」と話し、「やっぱり勝負なので。(ペースの)上げ下げがある中できつくなってしまった」と振り返った。
昨年のパリ五輪では超ハイペース、今回は超スローペースを経験した葛西は「両方経験できたことは、大きな収穫はあると思う。今後につなげていきたい」とうなずいた。
大会史上最も遅いペースとなったレースは、フランスのグレシエが28分55秒77で制して、ケニア、エチオピア勢に勝利した。
13日に行われた女子1万メートルは広中璃梨佳(日本郵政グループ)が31分9秒62で6位入賞と健闘した。