◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(判定)ムロジョン・アフマダリエフ●(14日、名古屋・IGアリーナ)

 尚弥が12月にサウジアラビアで対戦することが内定しているアラン・ピカソ(25)=メキシコ=は、「ノーベル賞とボクシング世界王者が夢」と話す異色のボクサーだ。「メキシコの東大」と称される国内最難関のメキシコ国立自治大(UNAM)で脳神経学を学んでおり、今年12月に卒業予定。

身長173センチの右ボクサーファイターで、戦績は33戦32勝(17KO)1分け。178センチのリーチを生かしロングレンジでの闘いもできる技巧派だが、多彩な左を駆使したインファイトも得意とする。

 尚弥は当初、5月4日(日本時間5日)に米ラスベガスでピカソと対戦予定だった。しかしピカソ陣営から対戦辞退の申し出があり、交渉は破談。新たな挑戦者となったラモン・カルデナス(米国)に8回TKO勝ちした経緯がある。

 ピカソは7月19日(同20日)、米ラスベガスで亀田3兄弟のいとこのWBC世界フェザー級23位・亀田京之介(26)とのノンタイトル10回戦で対戦し2―0で判定勝ちしている。

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