バレーボール女子 大同生命SVリーグ プレシーズンマッチ(11日、12日、兵庫・ヴィクトリーナ・ウインク体育館)

 10月に2季目が開幕する国内最高峰の大同生命SVリーグに向けて、昨季レギュラーシーズン6位の姫路(ヴィクトリーナ姫路)はホームで同14位の群馬(群馬グリーンウイングス)とのプレシーズンマッチ(11~12日)に臨んだ。

 今季、Astemoから移籍したアウトサイドヒッター(OH)野中瑠衣が存在感を放った。

元イタリア代表のオポッジット、カミーラ・ミンガルディとともに攻撃の軸となった。12日の試合では、第1セット(S)の18―18からスピード感のあるバックアタックを突き刺すと、21―19の場面ではレフトからブロックを惑わすフェイントで得点。第2Sでもレフトの外側から切り込んでクロスに鋭く決めるスパイクが光った。この日はストレート勝ちで2連勝。まだ世界バレー代表は合流していないが、勢いをつけてきた群馬に勝って、チームの状態も開幕に向けて良さそうだ。

 24歳の野中は、今年の日本代表登録メンバーに初選出。代表シーズン始動会見では、アイドルグループCUTIE STREETの曲にかけた「かわいいだけじゃだめですか? 」とあいさつし、注目を集めた。

 6月のネーションズリーグ(NL)第1週のカナダ大会で補欠登録されたが、NL第2週以降はトップのAチームから声がかからず、悔しい思いをしてきたという。新天地ではこれまでのライトからの攻撃だけでなく、レフトからの攻撃にも注力。“かわいいだけじゃない”プレー面でもバレーファンの熱視線を受ける。昨年皇后杯を制した強豪で攻守の軸に成長し、日本を代表するOHとなっていく。

編集部おすすめ