◆JERA セ・リーグ DeNA9―7巨人(14日・横浜)

 巨人・リチャード内野手がプロ8年目で自身初の10号に到達した。

 「7番・一塁」でスタメン出場。

3点を追う6回1死の場面だ。カウント2―2から宮城が投じた真ん中高め131キロスライダーを捉えた。快音を響かせた打球はバックスクリーンへ。ソフトバンクから5月途中にトレード加入し、出場65試合で自身初の2ケタ弾に乗せた。「無駄にできる打席は1個もない。まだ通過点。まだ打てるように頑張ります」と捉えた。

 試合前練習では亀井打撃コーチとティー打撃を行うことが日課。テーマは継続力だ。亀井打撃コーチは「一番意識させたいのは継続力。試合に出続けるには練習も同じように続けていけるかどうか、その継続力をリチャードには言い続けている。技術的なことよりはルーティーンや毎日同じことをやることで、体のどこが調子悪いとか、ずれてるとかを気がつけるよになってほしいという意味でやっている。

技術的にはそんなに言わずに、そのプロセスを大事にしてほしいと思っている」と取り組みを説明する。

 抜群の長打力を持つ男がついに開花し始めている。亀井打撃コーチは「監督が使い続けてくれて、課題はあるけど、それを一個一個つぶしながら発展途上だけど、一個ずつ階段を上っているよね。課題を一つずつクリアしようとしてくれている」と目を細めた。

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