◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(14日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が14日(日本時間15日)、敵地・ジャイアンツ戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。史上6人目の2年連続50本塁打に王手をかけており、2戦連発で偉業達成を狙う。
試合前練習では3日連続でキャッチボールを行う投手調整。その後はセンターのブルペンに向かい、24球を投げ込んだ。「投手・大谷」の次回登板は16日(同17日)の本拠地・フィリーズ戦。3日(同4日)の敵地・パイレーツ戦を体調不良で登板回避した後、5日(同6日)にはグラスノーの登板回避で今度は緊急登板しており、今回は疲労などを考慮されて中10日となる。ロバーツ監督は「十分な休養を与えたいと考えていた」と説明している。
この日の試合前取材で、指揮官は15日(同16日)からのフィリーズ戦の先発投手がシーハン、大谷、グラスノーになることを明かした。「彼(大谷)はこれまで5イニングしか投げていない。そして私の予想では火曜日も5イニングになるだろう。その後(レギュラーシーズン中に)もう1回登板することになる」。10月のポストシーズンに向けては「彼は(投打の)両方やりたいと思っている。シーズンの残りがどう展開するかを見て、その時が来れば話し合うことになるだろう」と話した。起用法に関しても言及し、「ポストシーズンでも彼を先発で起用する予定。
体への負担の大きい二刀流。10月の戦いは先発投手も6人を必要とせず、中4日、3日と短い登板間隔でエース級の投手をつぎ込んでいくのが定石だ。ロバーツ監督は「もし打撃の調子が良くなければ投球に比重が傾くだろうし、打撃が良ければ(投球は)腕の健康状態に左右される。多くの要素が絡んでいる」とし、「彼をリリーフで使えば、降板させる時にDHを失い、打者としての彼も失うという代償を払うことになる。明確にリスクを取る覚悟が必要になる。実際にはまだやっていないが、そのような議論もしている。なぜなら彼はWBCでそれをやったことがあるからだ」と語った。