バスケットボール◇プレシーズンゲーム 第2日 川崎ブレイブサンダース83-74ベルテックス静岡(14日・東急ドレッセとどろきアリーナ)

 B2ベルテックス静岡はB1川崎に74―83で敗れた。70―80だった前日同様、第1クオーター(Q)ではリードしたものの逆転されての2連敗。

だが、センターのアンガス・ブラント(35)が両チーム最多23得点を決めるなど互角の攻撃力を見せる善戦だった。森高大ヘッドコーチ(36)はシーズンに向けての第一課題に攻守の連動性の向上を掲げた。

 208センチのブラントが第1Qで見せたブザービートの3ポイントシュートが、勝負への本気度を物語っていた。「自分のキャリアで初めてじゃないかな。選手としてやっている以上はタイミングが合えばね」と笑顔。23得点には「仲間からパスをもらえてこそ」と謙虚に振り返った。

 それでも勝利に届かなかった2試合を通じ、森HCが指摘した課題は「オフェンスがダメな時はディフェンスも崩れてしまう。そこのくぼみの時間をどれだけ減らせるか」。ただ、指揮官の目には改善が見られており、良い方向に向かっているのは間違いない。

 課題克服へ新司令塔のPG柏倉哲平(30)に求められる役割も大きい。昨季まで所属した川崎との試合で先発し「楽しみにしていたし、特別な時間でした。同じ舞台(B1)で戦えるよう頑張りたいと改めて思った」と大きな刺激を受けていた。

(甲斐 毅彦)

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