大相撲秋場所4日目(17日、両国国技館)

 西幕下16枚目・矢後(押尾川)が、西17枚目・黒姫山(境川)を突き落としで破り2連勝を飾った。

 1番相撲に続いての突き落としでの白星だが、ピンチ度は2番相撲の方が圧倒的だった。

立ち合いは左肩から当たったが、得意の左を差すことはできなかった。黒姫山に2本差されて土俵際まで追い込まれた。それでも最後は諦めることのない必死の突き落とし。

 「とても危なかったです。立ち合いの当たりが相手に伝わっていないですね。突き落とし? たまたまです」と汗を拭った。

 これまでの矢後だったら簡単に土俵を割っていたはず。右膝の手術後の影響で3場所連続休場後は序二段からコツコツと番付を戻してきた。「十両復帰へここで負けてたまるか」という気持ちと膝の状態が良好なことが、土俵際の粘りにつながったといえる。

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