◆世界陸上 第5日(17日、国立競技場)
女子200メートル予選が行われ、日本記録(22秒79)を持つ井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が5組を走り、22秒98の5位で18日の準決勝に進出した。この種目では2011年大会の福島千里以来、日本人2人目の準決勝進出となった。
6組で争われた予選は各組上位3人と4位以下のタイム上位6人の計24人が準決勝に進出できる。5組を5位で走り終え、着順での進出を決められなかった井戸は「前半、行けたかなと思ったんですけど、後半はリズムキープが厳しかったかな、思っています」と神妙な表情で話した。その後、最終6組が終わり、各組み4位以下のタイムで4番目が確定し、準決勝への進出が決まると、表情は一変した。
「イェーイ、やったー。うれしい。ありがとうございます。もう一本できるので、しっかり、次はタイムを上げていきたいと思います」と満面の笑みを見せながら、準決勝への意欲をみなぎらせた。
井戸は100メートルと200メートルを専門としているが、第1日(13日)に行われた混合1600メートルリレーに出場し、400メートルを激走。午前の予選で3分12秒08の日本新記録をマーク。同日の夜に行われた決勝でも2本目の400メートルを力走した。「混合マイルでいい流れができました」。専門外種目の挑戦をプラスに生かし、専門種目で好走した。