◆プロボクシング▼スーパーウエルター級(69・8キロ以下)8回戦 〇緑川創(TKO4回2分29秒)パッドヨッド・キアットチャルンシリタイ●(17日、後楽園ホール)
元キックボクシング世界王者で日本スーパーウエルター級10位・緑川創(つくる、38)=EBISU K’s BOX=が、ボクシング転向4戦目をKO勝利で飾った。タイのパッドヨッド・キアットチャルンシリタイ(31)から4回に右フックで最初のダウンを奪い、再開後に右ストレートでフィニッシュ。
独特のタイミングでパンチを打つパッドヨッドにゴング直後は戸惑いながらも、3回からは的確にパンチをヒットし、4回のダウンへとつなげていった。「試合をやるごとに、色んな状況に対応できるようになってきている。自信がついてきました」とデビュー4連勝に手応えは十分だ。
キックボクシング時代は新日本キック・ウエルター級、WKBA世界スーパーウエルター級で王座を獲得。23年に引退するまでキックで56勝(25KO)17敗10分け2無効試合の戦績を残した。「完全燃焼した」とキックから引退したが、「ボクシングをやりたいという気持ちがあった。それ以上に子供に闘っている姿を見せたかった」と引退後に誕生し、2歳になった長男への思いが再びリングに向かうきっかけとなった。
目標は日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックいずれかの地域タイトル。加山利治会長が「必ず取れます」と太鼓判を押す横で緑川は「やってみたいし、やれば取る自信はあります」と決意表明した。