◆世界陸上 第5日(17日、国立競技場)

 世界陸上の折り返しとなる17日、日本陸連の山崎一彦強化委員長(54)が前半戦を総括。前日の男子110メートル障害で、準決勝に急きょ繰り上がりで出場することになった泉谷駿介(住友電工)についても言及した。

 泉谷は予選敗退となっていたが、準決勝当日の約1時間前に繰り上がりでの出場が決まり、強行出場。十分なアップができないままレースに参戦し、転倒して決勝進出とはならなかった。

 山崎強化委員長は、「スタートの1時間前に、認めるという話があった。急きょというか。心と体の準備が厳しい状況で、本人は臨んだと思う。あんまりこういうことはない。イレギュラーな件だったと思いますが、よくきちんと頑張って走ったのかなと思っています」と話した。

 ここまで日本が獲得したメダルは男子35キロ競歩の勝木隼人(自衛隊体育学校)が獲得した銅メダル。入賞は男子3000メートル障害8位の三浦龍司(スバル)、男子110メートル障害5位の村竹ラシッド(JAL)、女子1万メートル6位の広中璃梨佳(日本郵政グループ)など6つ。日本新記録は男子400メートルの中島佑気ジョセフ(富士通)など3つ。順調に結果を残し、「手堅く入賞してくれています。ホスト国というプレッシャーがある中で、選手たちはよく頑張ってくれている」と話した。

 後半は19日に女子やり投げの北口榛花(JAL)、20日に男子20キロ競歩の山西利和(愛知製鋼)らメダル候補も控える。「期待されているメダルは、まだいくつか残っています。みんなに期待されていることが良いと思えるのが、今の僕たちの力だと思います」とうなずいた。

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