車いすテニスで、4つのパラリンピック金メダルを獲得、国民栄誉賞も受賞した国枝慎吾さん(41)=ユニクロ=が、27日開幕の車いすテニスの木下グループ・ジャパン・オープン(東京・有明)で2度目の大会ディレクターに就任することが17日、分かった。

 国枝さんは、24年1月に米国テニス協会のコーチとして同国選手の指導と英語習得のため、拠点を米フロリダ州オーランドに移した。

この日、その任を終え、羽田空港に帰国。「今後も(国内で)小田(凱人)選手や上地(結衣)選手ら車いすテニス界を援護射撃していきたい」と話した。

 そのひとつが、23年に続く大会ディレクターへの就任だ。同職は、選手の招聘(しょうへい)から、スポンサーとの折衝、大会が始まれば、円滑な運営が任務となる。「国枝慎吾」の名は世界にとどろいており、ぴったりの役職。「貢献していきたい」と意気込んだ。

 約1年9か月の米国での生活は「とにかく整うまでが大変だった」。英語の習得も「出発の時はもう少しできるようになると思っていたけど、到達できなかった」と苦笑い。次の目標は「具体的にはまだ見えていない」というが、まずは大会ディレクターとして手腕を発揮する。(吉松 忠弘)

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