◆プロボクシング▼バンタム級8回戦 〇栗原慶太(KO5回3分)金城隼平●(17日、後楽園ホール)
前東洋太平洋バンタム級王者・栗原慶太(32)=一力=が逆転KOで再起戦を飾った。日本同級5位・金城隼平(24)=RE:BOOT=と対戦した栗原は、無敗の新鋭のスピードの大苦戦。
「最高の気分です。やりづらい相手だったが、ぼこぼこになっても最後の一発で倒すことができた」と歓喜の涙を流した。今年3月、東洋太平洋バンタム級の正規王者として、暫定王者のケネス・ラバー(フィリピン)との統一戦を行い1回KO負け。これまで地域タイトルを何度も取ってはいるが、すぐに奪われる試合の繰り返し。今回は無敗の新鋭が相手と会って、負ければ世代交代となり、引導を渡される形となっていた。
本当のピンチで最後に自分を救ったのは自慢のパンチ力。「落ちたり上がったりの試合の繰り返しですが、一発入って結果オーライ。久々勝ったという気分。ボクシングは楽しい」と声を響かせ、巻き返しを誓った。
戦績は栗原が20勝(17KO)9敗1分け、プロ初黒星の金城は5勝(2KO)1敗。