◆バレーボール男子 世界選手権 第6日(17日、フィリピン・マニラ)
1次リーグが行われ、G組で既に敗退が決まっている世界ランク7位の日本は、同75位で43年ぶり出場のリビアと初対戦し、セットカウント3―0で快勝した。
13日にトルコ、15日にカナダのいずれも世界ランク下位の相手にストレート負けし、既にG組で上位2チームが進む決勝トーナメントは逃しているが、今季の最終戦は、次年度にしっかりつなげるべく、勝利で締めくくった。
第1セット(S)は主将の石川祐希、対角に高橋藍、セッター・永露元稀、対角にオポジットの宮浦健人、ミドルブロッカーのエバデダン・ラリー、佐藤駿一郎、リベロの小川智大が先発した。宮浦のサーブから始まり、1―1で高橋藍のサービスエースで流れを作った。
3―2からはセッター・永露がエバデダン、佐藤のクイックを連続で使い、攻撃の幅を見せた。5―4から石川がレフトからのスパイクで自身初得点。16―15の場面では石川の鋭いバックアタックが決まった。続いて永露は佐藤のクイックを使い、課題の「真ん中を使った攻撃」が機能した。20―16から宮浦もライトからスパイクを決め、日本らしい攻撃が見え始めた。セットポイントから藍がレフトからのスパイクで決め切り、25―20で今大会3試合目で初めてセットを奪った。
第2Sも序盤から主導権を握り、19―15の場面で宮浦のバックライトから強打が決まった。途中出場の大塚達宣のサーブで崩し、石川がダイレクトで決める日本らしい形でセットポイントを握ると、最後は宮浦がスパイクを決めて25―17で連取した。第3Sも4―2から相手の強打を藍がスーパーレシーブで拾い、つなぐと石川がプッシュで決め切った。両エースの気迫のプレーで流れを絶やさず、最後は宮浦の強烈なサービスエースで勝負を決めた。
◇男子のバレーボール世界選手権 1949年に初開催され、日本は60年大会から参加し、70年、74年に銅メダル。これまでは4年に1度行われてきたが、今年から隔年開催。32チームがA~Hの8組に分かれて、総当たりの1次リーグ(L)を行い、各組上位2チームがノックアウト方式で行われる決勝大会に進む。2次Lは20日~23日、24~25日に準々決勝、27日に準決勝、28日に決勝を行う。