◆第78回秋季全道高校野球大会旭川地区予選 ▽Bブロック1回戦 旭川東7―0旭川西=7回コールド=(18日・旭川スタルヒン)
夏の北海道大会と北北海道大会で11度決勝に進出している旭川東が7―0の7回コールドで旭川西を下し、今秋道内一番星を挙げた。先発のエース左腕・後藤優弥(1年)が7回3安打13奪三振で完封した。
元プロ野球選手のヴィクトル・スタルヒン、陸上やり投げの北口榛花らを輩出してきた旭川東が、春夏通じて初の甲子園出場に向けて快勝発進だ。打線も8安打で得点を積み重ね、西中剛志監督は「開幕戦ですし、硬い部分はあったかな。(攻撃は)よく打ってくれた。ただ、走塁ミスが出ているのでそこは修正が必要」と振り返った。
先発マウンドに上がったのは、今夏から公式戦経験を積んできた後藤。2回に2死満塁のピンチを迎えるなど序盤は制球が定まらなかったが、体の開きなどを修正して立ち直った。
今夏の北北海道大会で準優勝した白樺学園のエース左腕・神谷春空(3年)から大会前にアドバイスをもらって曲がり幅など変えたスライダーと最速133キロを誇る直球を中心に配球を組み立て、3回は3者連続三振。7回2死から直球でこの日13個目の三振を奪い、試合を締めた。
1903年創部の伝統校だが、この秋のベンチ入り選手は14人。中学硬式野球の名門・旭川大雪ボーイズから私立校の誘いを断り、公立の地元進学校に進んだ1年生エースへの負担も大きくなるが、「1試合でも多く経験を積めるように頑張りたい。次も全力で、今日みたいに力みすぎず投げたい」と後藤。まずは10年ぶりの全道大会出場を目指して、左腕を振る。