◇男子プロゴルフ シニアツアー 日本シニアオープン 第1日(18日、神奈川・相模原GC=6997ヤード、パー72)

 第1ラウンドが行われ、大会初出場となったプロ野球・巨人前監督の原辰徳氏は2バーディー、10ボギー、1ダブルボギーの10オーバー82で回り、ホールアウト時点で122位となった。

 巨人のタオルやユニホームを掲げるファンなど、数百人のギャラリーを魅了した。

ボギーを3つたたいた後の6番パー4。ティーショットをこの日初めてフェアウェー中央に放つと「センター前だね」とニッコリ。第2打を1メートルに寄せて初バーディーを奪い、帽子を取ってくるりと一周しながら大声援に笑顔で応えた。

 8番から3連続ボギーをたたき、14番パー3は第1打を右の林に曲げてダブるボギーと苦しい展開。それでも、16番パー4は第2打を2・5メートルに寄せて2つめのバーディーを決め、拳を握った。開催クラブ会員で、特別承認選手として出場した原氏は「いい緊張感の中でプレーできた。スコアはともかくとして、一応回れたというところは非常に満足してます」と振り返った。

 相模原GCは2004年にクラブチャンピオンを獲得したホームコースだが、ラフも長く、グリーンも速いシニアツアーのセッティングに苦戦。「勉強になりました。同じ相模原GCでもこういうのはお目にかかれない。そこは楽しませてもらいたい」と見据えた。

 この日はレギュラーツアー賞金王2回の伊澤利光(フリー)、シニアツアー賞金王4回のP・マークセン(タイ)と同組でプレー。

「孤独の中でいいスコアを出す、その立ち姿は伊澤さんもマークセンも素晴らしい。ゴルフは個人スポーツだけど、最終的に野球も1対1の勝負ですから、非常に勉強になりました」とトッププロから大きな刺激を得た。

 ホールアウト後には、大会のテレビ解説を務めたレギュラーツアー51勝の青木功氏から「明日は70台で回っていただきたい」とリクエスト。さらに「まだ自分で自信持って打ってないな」と指摘され、「いやいや、自信はないんですよ…。明日は青木功になって頑張ります(笑い)」と力強く語った。

 第2日に向けて「今日は2バーディーでしたけど、明日は3つ取ります。もう一日挑戦できるので頑張りたい」と巻き返しを誓った。

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