日本民間放送連盟(民放連)が18日、都内で定例会見を行った。早河洋会長が、来年3月開催の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米動画配信大手「ネットフリックス」が独占放送権を獲得したことに言及した。
来年3月のWBCを巡っては、ネットフリックスが独占放送権を獲得したことが先月26日までに判明。全47試合をライブとオンデマンドで配信し、今大会の地上波での試合放送はないとしており、日本国内の野球ファンから賛否を呼んでいた。
早河会長は会見で、2006年の第1回から同大会を放送してきたテレビ朝日会長の立場から「民放連マターではないが、重要な要素が絡んでいる」と強調。「できるだけ多くの人に視聴していただくために現状で何をできるか考えたい」と地上波放送を模索する姿勢を示した。
続けて、「アメリカで行われる準々決勝以降は日本は午前帯となる。ライブ放送がネットフリックスであるならば、ゴールデン・プライム帯(午後7~11時)で再放送できないかという思いはある」と持論を展開した。
今大会の放送権については「今回は交渉がなかったので、関わりが全くなかった」と交渉の余地がなかったことを説明。あくまで私見である“ディレー放送案”について「(大会サイドやネットフリックスと)具体的な交渉はしていないし、ネットフリックスが独占権を持っている訳ですからそれを解放するのは難しいだろう。非常にハードルは高いだろう」と望み薄の見方を示した。