◆世界陸上 第6日(18日、国立競技場)

 女子走り高跳び予選で、ニコラ・オリスラガーズ(オーストラリア)が「眠れる森の美女」ことヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)に対抗するかのような“読書家”の姿があった。マットの上に寝転び、自身が記したノートを眺めていた。

 オリスラガーズは東京、パリ五輪で2大会連続銀メダル。パリ五輪金のマフチフに東京の地で雪辱を期す。1メートル88、1メートル92をいずれも1回でクリアし、決勝進出を決めた。

 マフチフは競技中に寝袋で眠る姿が見られたことから、ディズニー映画の登場人物にちなみ「眠れる森の美女」と呼ばれるようになった。この日は予選が始まると、空いたスペースにオレンジ色のマットを広げて入眠。約1時間寝続け、起きて1回目の試技で1メートル92を難なくクリア。降り出した雨を避けてコース脇に移動して再び寝ている間に、決勝進出が決まった。

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