大相撲秋場所5日目(18日・両国国技館)

 東前頭筆頭の40歳・玉鷲(片男波)が、35歳の小結・高安(田子ノ浦)を押し出し、2勝3敗とした。立ち合いからのど輪で突き起こし、距離を取る高安に止まらず攻め込んだ。

若々しい相撲で制した40歳は「土俵でどうなったのか覚えてない。どうやって勝ったのか分からない。あとで(映像を)見ます」と興奮気味に語った。

 両者は実に42度目の対戦だった。玉鷲はこれで直近3連勝。通算成績を21勝21敗の五分に戻した。「やっと同じ。すごいね。何回やってんだ」と笑った。

 高安とは同じ二所ノ関一門。「いつも張り合って稽古している。土俵に上がると力が出る」と意識する存在だ。

「普段は高安関を応援している。土俵に上がった時は、がっちり荒々しい相撲を取る」。全力をぶつけ合った後の支度部屋での表情に、充実感がにじんだ。

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