自民党の高市早苗前経済安全保障担当相(64)が18日、国会内で報道陣の取材に応じ「自民党総裁選に立候補する決意を固め、19日に会見を行います」と党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への出馬を宣言した。
今月7日の石破茂首相(68)の辞任表明の後も沈黙を守り、公の場に出てくることすら少なかったが、ようやく自身の態度を明確に表明した。
総裁選の議員票は、自民で唯一の残存する派閥・麻生派43人の動向が左右するといわれている。前回2024年総裁選は麻生氏が高市氏支持に回り、1回目投票の議員票で小泉氏に次ぐ72票と想定以上の数字をたたき出した。一方で今回は周辺では「麻生氏が小泉進次郎農相支持に回るんじゃないか」という説もささやかれている。麻生氏はこの日、高市氏との面会後には進次郎氏からも国会内で出馬報告を受けた。
また、林芳正官房長官(64)はこの日に出馬会見を開催。「石破内閣の官房長官として政権をお支えしきれなく、退任されることを申し訳なく思っている」とした上で「この流れを受け継ぎながら、さらに新しいものを付け加えていければ」と路線継承を誓った。消費税減税に否定的な林氏。自民、公明両党が参院選で掲げた現金一律2万円給付案についても「公約が受け入れられなかった。
すでに10日に茂木敏充前幹事長(69)、16日に小林鷹之元経済安全保障担当相(50)が出馬会見を開催済み。19日に高市氏、20日には大トリで進次郎氏が会見する予定だ。(樋口 智城)