バレーボール男子日本代表が18日、1次リーグ敗退した世界選手権(フィリピン)から羽田空港に帰国した。トルコとカナダから1セットも取れず、初めて初戦から2戦連続ストレート負け。

51年ぶりのメダルの夢は破れ、既に敗退が決まっていた今季最終のリビア戦(17日)は3―0の快勝で通算1勝2敗のG組3位。空港で取材に応じた主将の石川祐希(ペルージャ)は「2試合は望んでいたものにはほど遠い結果で終わってしまった。これも僕たちの力ですし、しっかり受け止めないといけない」と悔しさをにじませた。

 世界選手権前の壮行試合から「チーム力」には危機感をにじませていた。主将は自身のチームに対する声かけや姿勢を含むアプローチの仕方を指摘し「練習の雰囲気だったり、練習での1本が試合に出てしまった。練習から1点の取り方、1点の大事さ、ミスの仕方とか、そういったところを僕が言葉や雰囲気で示すことができたらなと思っているので、そこは少し甘く見ていたなと感じています」と2連敗を真っすぐに受け止め、責任を負った。

 悪夢の2連敗は、スパイカーとしても悔しい思いが込み上げる。トルコ戦は10得点を挙げたが、スパイクでは得意のクロスコースをブロックで封じられるなど徹底マークに遭い、続くカナダ戦のアタック得点はわずか1得点。「パフォーマンも全然上げられなかった。決定率も今までよりはるかに悪かったし、ミスやシャットも多かった。そこは反省点。コンビが合っていないところもあったけど、それでも試合は来る。

上がったボールはアタッカーの責任なので、1点を取りきれなかったところは力不足だと感じている。もう一度、自分のパフォーマンスを上げることにもフォーカスしたい」と見据えた。

 28年ロサンゼルス五輪に向けたロラン・ティリ監督の新体制1季目は終了。来年には、ロス五輪の出場権を懸けたアジア選手権も予定され、主将は「来季はこのような結果を出すわけにはいかない。この結果を出してしまう自分たちが現状いることを知ることができたのはプラスになると思う。(僕たちは)変わるので、絶対に。この結果を全員がしっかりと受け止めているので、変わらないはずがない」と自らに言い聞かせるように話した。

編集部おすすめ