フィギュアスケート 東京選手権 第1日(19日、東京・辰巳アイスアリーナ)

 女子ショートプログラムが行われ、前週のチャレンジャーシリーズ、ロンバルディア杯(イタリア)を制した住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)が67・00点をマークした。

 冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を着氷させると、続くルッツ―トウループの連続3回転も成功。

3本目の3回転フリップは着氷が乱れたが、ほかには大きなミスはなくまとめ、「ミスがあってもこの点数をいただけて、この試合はここまでの流れで点数が渋いと思っていたので、その中で67点をいただけたのはよかった」とうなずいた。

 会場は今月開業したばかりの辰巳アイスアリーナ。多くの選手が氷の柔らかさに苦戦したが、「氷が良くてすごく浮く。凹凸がなくてよく滑る氷だから、エッジをうまく使って跳ぶことができる」と話す。ロンバルディア杯で課題とした体の軸の使い方も修正。滑りに身を任せ、後ろに取られていたが、この日は脚の上に体を乗せ、滑りきった。

 帰国後は時差ボケのようになり、頭痛やめまいに悩まされた。18日の夜も思うように眠れず、睡眠時間は6時間足らずで臨んだ。今後はグランプリシリーズ、フランス大会(10月16~19日)、フィンランド大会(11月21~23日)を予定する。「ヨーロッパから帰ってきたときの時差ボケがひどい」と話し、フィンランド大会後は国内でグランプリファイナル(12月4~7日)や全日本選手権(同18~21日)を控える。「いい課題にして次は修正したい」と対策を講じる。

 好調のまま20日はフリーに臨む。

「今日はフリップの前に今までにない変な嫌な予感があって、その中で思い切り跳ぶことができたのは、先生からも『最小限のミスでとどめられたんじゃない?』と言われた。嫌な予感の原因を反省して、明日は無でできたら」と力強く意気込んだ。

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