2022年10月に交通事故のため死去したザ・ドリフターズの仲本工事さん(享年81)の妻で歌手の三代純歌(みだい・じゅんか)が、事実に反する報道で名誉を傷つけられたとして、「週刊女性」の発行元「主婦と生活社」に1650万円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が19日、東京地裁で行われた。協議後、三代が報道陣の取材に応じ、和解が不成立となったことを明かした。

 主婦と生活社側の意向で開かれた和解協議は非公開で、双方の弁護士と三代も出席。当初から和解に応じない意向だった三代は、裁判官に「真実がうやむやになるのは嫌だ」と、改めて和解しないことを強調したという。主婦と生活社側は具体的な和解案を提示せず、約15分で終了した。

 三代は、「週刊新潮」の発行元「新潮社」、「女性自身」の発行元「光文社」も提訴しているが、同様に「和解しない」と徹底抗戦の姿勢を見せた。

 争点は、22年11月発売の同誌で、事故当日に駆けつけた加藤茶が三代にどなったと報じた点。8月29日に開かれた第3回口頭弁論で、三代は「全くない。『今日は来てくださって、ありがとうございます』と言うと、(加藤が)こっくりとうなずいた」と主張した。

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