◆女子プロゴルフツアー 住友生命レディス東海クラシック 第1日(19日、愛知・新南愛知CC美浜C=6600ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、ルーキーの寺岡沙弥香(フリー)が5バーディー、1ボギーで4アンダー68で回り、トップと2打差の7位につけた。「チャンスについたところがほぼ全部入った。
7番ではディボット跡からの残り127ヤードの第2打を8アイアンで3メートルに運び、バーディーを奪った。「神みたいなショット」と自画自賛の一打。「めっちゃうれしかった。乗ったらいいやと思って打ったから。寄って行ったんで、おお? みたいな。バーディーパット打てるんですかあ? って(笑)」
15番パー5のバーディーには成長を実感した。エッジまで225ヤードで風はフォロー。2オンを狙いにいきたい誘惑に打ち勝った。「ピン位置が右の真ん中で手前も使える。確実にバーディーを取れるピン位置だった。2オンを狙うメリットがないなと」。
8月のNEC軽井沢72でミスからすぐに気持ちを切り替えるための「アホなふり」大作戦を敢行し、2位に入った実績がある。この日の好スタートの裏には、新たな「練習は趣味」作戦があった。練習量が豊富な寺岡。それだけに、試合中のミスショットに「あんだけ練習したのになんでミスんねん」と怒りがこみ上げることがあった。
「練習は趣味なんや」。そう思うことでメンタルの浮き沈みが減った。「いつも趣味につきあってくれて、クラブ、ありがとう」。そう感謝しながら18ホールを回った。「練習は『やらな』と思ってやっているんじゃなくて、体力無限になったら無限にできるくらい。
14日に23歳の誕生日を迎えた。「いい23歳にしたいので、いい滑り出しができたらいいなと思っていた。明日からもオーバーパーを打たずに行けたらいいイメージになると思うので頑張りたい」。取材対応を終えた寺岡は「趣味の練習に行ってきます!」とまた笑顔。ニチレイレディスの入谷響、ゴルフ5レディスの荒木優奈に続く今季3人目のルーキーVへ、最終日まで作戦をやり抜く。