自民党の高市早苗前経済安保担当相(64)が19日、国会内で記者会見し、「日本と日本人を心底愛する者として、日本と日本人の底力を本当に信じてやまない者として、再び自民党総裁選挙に立候補いたします」と党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への出馬を正式に表明した。

 傍らに掲げられた大きな日章旗。

「初の女性総理へ」のノボリをバックに登壇した高市氏は「日本をもう一度世界のてっぺんへ。日本の国力、国の力を強くしなければならない」と自身の気持ちを力強く表明した。特に防衛、外交政策についての主張に多くの時間を割き、「許されるなら、政府専用機に乗って毎月1回は各国を訪れたい」と宣言。「日本を高市、高い位置に日本を押し上げたい」とダジャレを交えつつ「世界の方々も、日の丸を見るごとに『いいな、頼もしいな』と思っていただけるように頑張りたい」と日本の誇りを意識した言葉を次々に繰り出した。

 前回の2024年総裁選でも話題になった「人付き合いの少なさ、党内での仲間の少なさ」について質問が飛ぶと「この一年、ちょっとは努力いたしました。苦手な飲み会、私にしてはやったかな」と苦笑いしつつ、「いろいろな方から指摘を受けた理由が分かりました」と、“ノミニケーション”の大事さを学んだことも明かした。

 野党との連携に関しては「基本政策が合致する野党と、できれば連立政権を組むことまで考えたい」と述べた。首相就任後も靖国神社参拝を続けるのかどうかは明言を避けた。(樋口 智城)

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