◆秋季高校野球富山県大会 ▽準決勝 富山商4―3氷見(21日・富山市民)

 富山商はノーシードから勝ち上がり、4―3で氷見に逆転勝利して決勝進出を果たした。5回まで2点ビハインドの展開だったが、6回には5安打で一挙に4得点で逆転に成功。

5回途中から登板した最速147キロ右腕・藤岡大翔(2年)が、4回2/3を5安打、1失点と力投し、リードを守り切った。9回は2死二、三塁のピンチも迎えたが、遊ゴロに抑えてゲームセット。エースは「抑えようと力が入ってしまったが、最後は気持ちで投げた。北信越大会では各県の上位チームと対戦するので、この接戦はいい経験になると思います」と振り返った。

 投手力、守備力は安定している一方で、課題は打撃力。不二越工との準々決勝は2ー1で勝利したが、安打数はわずか3。この日は「簡単に三振をしないこと」「長打力がなくても低い打球を打つこと」と2つの意識を徹底してやや改善。5回まで1安打だったが、6回の集中打で嫌な雰囲気を吹き飛ばした。前崎秀和監督は「若干、マシになったが、甘く入ったボールをファウルにするなど、仕留めきれない。打線の中で各選手が役割分担を考えて欲しい」と注文した。

 試合後、センバツ出場への可能性を問われた前崎監督は「全然、見えません。守備や投手の配球、考え方などミスが多い。

打撃でも迷っている感じがします」と指摘。県大会決勝、そして北信越大会に向けて課題の解決を目指す。(中田 康博)

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