◆ウエスタン・リーグ くふうハヤテ3―3オリックス(21日・浜松球場)
くふうハヤテはオリックスと3―3で引き分け、4試合ぶりの勝利はならなかった。それでも平尾柊翔外野手(22)が同点打を含む3安打2打点の活躍を見せた。
2―3の9回2死一、二塁では、右前に同点打を放った。連敗阻止の一打。一塁コーチャーの深谷亮司コーチと力強くタッチを交わした。「打った瞬間、よっしゃーと思いました」と笑顔で振り返った。また1―3の5回2死二塁では、4試合連続安打となる遊撃への内野安打で1点差に詰め寄っていた。
今季の打率は1割9分5厘と高くはないが、最近は4試合連続安打と調子は上向き。3安打以上記録したのは8月31日の阪神戦(4打数4安打)以来2度目となる。「(7月下旬の)リーグ後半戦に入ってからボールに食らいついていくのではなくて、素直にボールを待てているという感じがします」と手応えを口にした。
平尾はセンバツ出場を果たした春日部共栄高(埼玉)、八戸学院大(青森)でドラフト候補者として注目を集めていたが、2度の指名漏れを経験して、今季くふうハヤテに加入。大学では2年春、4年秋にベストナイン入り。また3年秋、4年春のリーグ優勝にも貢献し、全国大会にも出場した。くふうハヤテに加入した当初は、NPBレベルの速球や変化球のキレに苦戦したが、「スイングの時に力をいれすぎるのではなく、全身の力を抜くことで対応できるようになった」と成長を実感していた。
リーグは残り6試合。10月23日のドラフト会議で指名がなくても、来季もプレーを続ける意思を固めており「残りの試合で毎回打ってパワーアップしていきたいと思っています」と力を込めた。(伊藤 明日香)