◆パ・リーグ 日本ハム7―2ロッテ(21日・エスコンフィールド)
捕手のサインに2度うなずき、自慢の直球を投げ下ろした。日本ハム・福島蓮投手(22)は5回2死一塁、寺地を中飛に仕留め、表情を変えずにマウンドを降りた。
新庄監督の秘蔵っ子だ。指揮官が監督就任した21年の育成ドラフト1位で入団。昨年3月に支配下登録された際には「これが似合う大スターになって」とボスが着用していた約80万円の高級スーツを贈られた。同年に日本ハムの育成出身選手初となる白星を挙げるなど、新庄ハムとともにステップアップしてきた。
身長194センチの達とは同期で同学年。ドラフト1位入団の有望株右腕は、今季7勝を挙げて新人王候補にまで飛躍した。育成からはい上がった身長190センチの福島は「刺激になっている。(昨季から)7連勝はすごいなと思いながら、僕も投げたい」とライバル視する。高身長の先発右腕同士の切磋琢磨(せっさたくま)も、日本ハムのチーム力アップに一役買っている。
新庄監督真剣勝って勝って 新庄監督は試合後、走塁ミスで敗れた首位・ソフトバンクの結果を確認した後で会見場に現れ、「怖いですね。
【記録メモ】 日本ハムは先発の福島が無傷の5連勝。今年は同僚の達も開幕から6連勝しており、シーズンに複数の投手が開幕5連勝以上を記録した球団は、今年3人の巨人(山崎と大勢5連勝、グリフィン6連勝)以来。日本ハムでは15年に大谷翔平7連勝、吉川光夫5連勝と2人がマークして以来、10年ぶり。