◆JERAセ・リーグ 中日5―2巨人(21日・バンテリンドーム)

 中日・石伊が、今季の本拠地最終戦でバンテリンD1号となる決勝2ランを放った。1―2の2回1死一塁。

巨人・田中将が投げた131キロのスライダーを強振し、左翼席にアーチをかけた。幼少期からテレビで見ていたスター右腕から放った自身32試合ぶりの一発に「楽天が優勝した試合も見ていましたし、すごい選手から打てたので、自信になる」と笑みを浮かべた。

 石伊は、日本生命から昨秋のドラフト4位で入団。木下が負傷離脱したこともあり、1年目の今季はここまで82試合で、打率2割3分(226打数52安打)、3本塁打をマーク。大野や涌井らベテランをリードし、盗塁阻止率は、4割超と自慢の強肩で投手を支えてきた。井上監督も「非凡なものを見せてくれた。秋から春にかけて、鍛え上げていく」と期待を寄せる。

 残り6試合。「今までと変わることなく、一生懸命やっていきたい」。竜の正捕手へ、25歳のルーキーは一歩ずつ歩みを進めていく。(森下 知玲)

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