◆パ・リーグ 日本ハム7―2ロッテ(21日・エスコンフィールド)
日本ハムは21日のロッテ戦(エスコン)を7―2と快勝。連勝で貯金を今季最多タイの26とし、敗れた首位ソフトバンクに2・5ゲーム差と迫った。
逆球になって外寄りに来た真っすぐを、水谷は力強く打ち返した。高く上がった打球は、右中間スタンドまで届く。初回1死一塁で迎えた第1打席、ロッテ先発・小島の144キロを捉えた。2日連続初回先制打となる12号2ラン。「ちょっと上がりすぎたかなと思ったんですが、入ってくれて良かった。打点でキャリアハイを更新できた」。昨季の39を上回る41打点。価値ある打点に胸を張った。
ようやく念願がかなった。
最終盤に来ても、変わらず心がけるのは一喜一憂しないこと。18日にソフトバンクとの直接対決を落とし、苦しい状況に追い込まれているが「チーム全体ダメージは受けたと思いますけど、一喜一憂してここまで来たチームではない」とキッパリ。「ボスも言ってましたけど10連勝するつもりで、目の前の一戦一戦をやっていけば、チャンスは出てくると思っている。諦めている人は誰一人いない」。連勝で首位とのゲーム差は2・5に再接近。無心で白星を積み重ね、奇跡の扉をこじ開ける。(山口 泰史)