◆北海道六大学野球秋季リーグ戦第5節最終目 東農大北海道9―2函館大=7回コールド=(21日、苫小牧・とましんスタジアム)
東農大北海道が函館大を9―2の7回コールドで下し、10連勝で2季連続39度目の優勝を果たした。主将の3番・中沢空芽(くうが)三塁手(4年=東海大甲府)が2ランを含む3安打3打点と大暴れし、札幌学生野球連盟代表との明治神宮大会代表決定戦(10月12~14日、札幌円山)進出を決めた。
優勝が決まると、東農大北海道の選手たちは静かに喜んだ。マウンドに集まることなく、すぐにホームベース付近に整列。約3週間後に代表決定戦が控えており、中沢は「もう一回、明治神宮に行かないといけない。ここで勝っても代表決定戦がある」と気を引き締めた。
9連勝で迎えた最終戦。大学野球最後のシーズンを戦う最上級生が躍動した。右肘の炎症で第3、4節を欠場した中沢が「今までチームに救ってもらった。なんとか最後は4年生が」と1回に先制打。4回には2死二塁からリーグ戦通算2号の2ランを放ち、流れを引き寄せた。投げては、右肘のトミージョン手術から今秋復帰した最速147キロ右腕・神宮僚介(4年=桐生第一)が5回2失点と好投。三垣勝巳監督も「4年生の最後の思いが出て良かった」とたたえた。
昨秋は優勝した函館大に敗れ、連覇は7でストップ。