◆北海道六大学野球秋季リーグ戦第5節最終目 北洋大4―1旭川市大(21日、苫小牧・とましんスタジアム)
今秋限りでの休部が決まっている北洋大は4―1で旭川市大を下し、最終戦を白星で飾った。
北洋大が意地で白星をもぎとった。
ベンチ入り選手はわずか13人。体の痛みをこらえながら、最後の力を振り絞ってラストゲームに臨む選手もいた。痛み止めの注射を打ってマウンドに上がったエース右腕・藤田和来(4年)が4回まで無安打投球。9回を1失点で投げ抜くと、右肘を疲労骨折している8番・深井聡輔捕手(4年)が2本の二塁打を放つなど打線も4得点を挙げ、ラストゲームを白星で飾った。
苫小牧駒大時代に3度のリーグ制覇を誇り、日本ハム・伊藤大海投手もOBの1人だ。しかし、21年の校名変更後も生徒数の減少が続いたことで休部が決まった。創部時から指揮を執る大滝敏之監督(71)は「本当に終わっちゃうのかな。非常に悲しいことだけどこれが現実。(選手には)感謝の気持ちでいっぱい」と感慨にふけった。