◆JERAセ・リーグ DeNA2―2阪神=延長12回=(23日・横浜)
得点には結びつかなかったが、8回の阪神・佐藤輝の打席に成長を感じた。40号に王手をかけ、打ちたい気持ちもあっただろうが、1―1からの3球目が暴投になると、変化球を見極めて四球を選んだ。
チームにとっては今季8度目の対戦となったDeNA・ケイ攻略の糸口が見えた一戦だった。5回までに87球を投げさせて迎えた6回に、大山が同点ソロ。完全に打ち崩してはいないが、なるべく球数を使わせて、ボールが浮いてくる100球前後に勝負をかけるのが、数少ない作戦と言える。
三浦監督の判断次第だが、CS第1ステージを東、ジャクソンらで乗り切って、ケイを最終ステージ初戦にぶつけられたら、かなり厄介だ。終盤までをロースコアでしのいで、リリーフ勝負に持ち込む。まだ相手も決まっていないが、この日のような戦いが、日本シリーズ進出のカギとなる。(スポーツ報知評論家)