北海学園大の工藤泰己投手(4年=北海)、高谷舟投手(4年=札幌日大)、木村駿太投手(4年=札幌国際情報)、常谷拓輝内野手(4年=札幌静修)の4人が24日、プロ志望届を提出した。近日中に全日本大学野球連盟のホームページに公示される。

 工藤は、プロを含めてもトップクラスの最速159キロを誇る。北海高時代は現ソフトバンク・木村大成投手の陰に隠れていたが、大学で急成長。大学日本代表候補にも選出された。今秋は首を痛めて出遅れたが、19日の北大戦で復帰。MLB球団からも注目されており「入学したときからプロで活躍することを目標に頑張ってきた。提出するところまで成長できたのはすごく光栄なこと」とうなずいた。

 最速153キロの高谷は、この日行われた星槎道都大戦で9回1失点完投勝利。スカウトが視察する中、終盤でも150キロ近い球速をマークした。スプリットやスライダーなど変化球の精度も高く、8月に行われた日本ハム2軍とのプロアマ交流戦でも好投。関東強豪社会人からの誘いを断り、プロ一本に進路を絞っており「ずっと小さい頃から夢だった。ここまで来たんだという感じ」と支配下での指名を待つ。

 最速148キロ左腕の木村は、高いゲームメーク力が持ち味だ。

札幌国際情報高時代は、大学日本代表の仙台大・平川蓮外野手(4年)とダブルエースで活躍。強力投手陣のエースを担い、春は全国8強に導いた。育成を含めた指名条件は今後検討する予定で「大学に入ったときは提出することを考えていなかった。意識とかを含めてここまで変われてよかった」と話した。

 4人の中で唯一の野手となる常谷は、右打席から逆方向にも長打が打てる打撃が魅力。日本ハムとのプロアマ交流戦では、1軍登板経験のある松岡から右越えの三塁打を放った。投手として140キロ中盤を投げ込む強肩も持ち味。育成も含めて指名を待つ方針で「プロに行きたい気持ちがある」。NPBだけでなく、MLB球団のスカウトも視察している。

 北海学園大からは過去に中日・川越誠司外野手、巨人・鈴木大和外野手がプロ入り。同一年のドラフトで複数人が指名を受ければ大学史上初の快挙で、島崎圭介監督は「よくここまで伸びてくれた。4人なんとかかかってほしい」と願っていた。

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