◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(24日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・佐々木朗希投手(23)が24日(日本時間25日)、メジャーに復帰することをロバーツ監督が試合前に明かした。代わりに救援右腕のイエーツが負傷者リスト(IL)に入る。

指揮官は「朗希をブルペンで登録する。代わりにイエーツをILに入れる。ハムストリングを痛めてから、様々なことをして必死に投げてくれたが、負担がかかっていた」と説明した。

 メジャー1年目の朗希は、開幕から先発ローテの座をつかみ、開幕2戦目の東京ドームで行われたカブス戦でデビュー。なかなか白星に恵まれず、8試合に登板して1勝1敗、防御率4・72をマークして右肩痛を訴えて5月にIL入りとなった。

 8月からマイナーで調整を続けていたが、なかなか調子が上がらずに、先発では5登板で0勝2敗、防御率6・75。ドジャースは先発が大谷、スネル、山本、カーショー、グラスノー、シーハンと6人が好調を維持していたこともあって、朗希は今季限定で救援に一時転向することを決断した。18、21日(同19、22日)とマイナーで救援登板すると、2登板連続で1回無安打無失点で抑えた。

 前日23日(同24日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦で、先発した大谷翔平投手(31)が6回5安打無失点と好投しながら、4点のリードを救援陣が守れずにサヨナラ負け。スコット、トライネン、イエーツらを中心に救援陣は9月に入って調子を落としており、朗希には救世主として期待される。

 ロバーツ監督は朗希へ「私が期待しているのは、短いイニングで1、2イニングを強気の投球で攻めの姿勢を見せてほしいと言うこと」と注文。チームは4年連続となる地区優勝へのマジックを「2」としてレギュラーシーズンは残り5試合となっているとあって、「この状況で負担の少ない場面はほとんどない。

ポストシーズンでも投げるとなれば、どのシチュエーションでもプレッシャーがかかる場面だ。1試合だけでなく何度が投げさせたいと思っている」。ポストシーズンでもブルペンに残るための条件には「攻撃的に、質の高いストライクを投げることができるか」を挙げていた。

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