◆米大リーグ ダイヤモンドバックス4―5ドジャース=延長11回=(24日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が24日(日本時間25日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、3試合連続で本塁打が出なかったが、初回に先制点につながるフェンス直撃の三塁打を放った。2点リードの7回からメジャー初の救援登板をした佐々木朗希投手(23)は最速99・8マイル(約160・6キロ)をマークするなど1回無安打無失点、2奪三振の好投。
前夜には救援陣が崩れてサヨナラ負けを喫して、2連敗となり重苦しい空気になりかけていたが、1回表先頭の大谷がフェンス直撃の三塁打。飛距離は420フィート(約128メートル)で、データサイト「Baseball Savant」によると、30球団の本拠地で本塁打にならなかったのはこの球場とロッキーズの本拠地クアーズフィールド(デンバー)だけだった。今季9本目の三塁打で、シーズン9三塁打は自己最多。28試合連続出塁となると、続くベッツの右犠飛で生還し、先取点のホームを踏み143得点目となった。
1回裏に先発・スネルが先頭のマルテに二塁打を浴びるなどして追いつかれたが、4回にパヘスの26号2ランで勝ち越し。3―1のまま試合は進んで、先発のスネルは6回5安打1失点でマウンドを降りた。2点リードの7回のマウンドに上がったのは朗希。5月に右肩痛で負傷者リスト(IL)入りし、この日が約4か月ぶりのマウンドだった。
メジャーでは初の救援登板。先頭のマッキャンをスプリットで三ゴロに打ち取ると、続くタワから内角低めの直球で見逃し三振を奪い、最後はバルガスからも空振り三振を奪った。
8回にはベシア、エンリケスが誤算。3点を失って追いつかれた。同点の9回にはカーショーを投入。無失点で抑えると、延長10回2死満塁のピンチでは今月に入って絶不調のトライネンが右飛に打ち取って切り抜けた。すると延長11回2死三塁でエドマンが値千金の中前適時打を放って1点差を守って逃げ切った。延長11回はロブレスキが3人で抑えた。
この日、大谷と本塁打王を争うシュワバー(フィリーズ)が本拠地・マーリンズ戦で55、56号と2本塁打。残り4試合となったが、大谷は3年連続本塁打王へ3本差をつけられた。