今季初の甲子園での伝統の一戦で巨人が阪神に競り勝ち、連敗を2で止めた。同点の9回1死、代打・坂本が左前打で出塁すると、松本剛外野手(32)が左前へ決勝適時打。
待ちわびた瞬間だった。松本は一塁ベース上で何度も拳を突き上げた。「本当にうれしかったです。なかなか、開幕していい成績を残せていなかった。やっとジャイアンツの一員になれたかなと思います」。今季から加入した外野手は、移籍後初のV打をかみしめた。
同点の9回2死二塁。カウント3―1からの5球目。
“甲子園の申し子”が帰ってきた。帝京ではスーパー1年生と呼ばれ、3度甲子園に出場。日本ハム時代の17年6月2日の阪神戦。9回に2―2に追いつき、なおも1死二、三塁の場面に代打で登場。ドリスのフォークを振り抜いて左翼線2点二塁打で試合を決めた。「もちろん覚えています」と大好きな球場だ。
相手先発は、試合前まで9戦連続勝ちなしの天敵・才木。2回に2点を先制したが、追加点が奪えずに7回には3点を献上し一時逆転を許した。重苦しい展開だったが「阪神ファンの応援は熱いものを感じますし、ジャイアンツファンの皆様も数は少ないですけど負けじとすごい声援を送ってくれる」。心から試合を楽しみ、極限まで集中していた。
今季出場15試合目にして初長打も放った。5回、カウント0―2と追い込まれながら才木の外角低め直球を捉えると打球は鋭く右翼線方向へ。頭から二塁に滑り込んだ。「足でつかめる長打もある。積極的にいってセーフになれてよかった」。滑った際、左腕にすりきずができたが「痛くない、別に」と笑う姿は野球少年そのものだ。
憧れの球団で活躍する―。その思いを胸に、2月のキャンプまでの3か月で体を絞った。
ファンだった球団で、最初のお立ち台。「ジャイアンツ1年目の松本剛です。みなさんに顔と名前を覚えていただけるように精一杯頑張っていきますので熱いご声援よろしくお願いします」と呼びかけた。G党、そして自身の記憶にずっと残る1日になった。(臼井 恭香)










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