◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(5月2日、東京ドーム)

 5月2日の東京ドームで、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=に挑む、WBA、WBC&WBO世界同級1位・中谷潤人(28)=M・T=が19日、強化キャンプ先の米カリフォルニア州ロサンゼルスから帰国した。

 羽田空港の到着ロビーに笑顔で現れた中谷。

先月17日に渡米すると、15歳の時から指導を受けるルディ・エルナンデス・トレーナーと合流し、実戦練習(スパーリング)を中心としたトレーニングで「5月2日に100%にもっていく」と井上戦に向けた強化トレーニングを続けた。

 囲み取材に応じた中谷は「合宿最終日は練習せずに休息に充てましたし、機内でもゆっくり過ごすことができました。実戦練習も踏まえ、自分自身が動けることと動けないことをしっかり確認しながら、やってこられた。より成長できた部分がたくさんあった合宿でした」と満足そうな笑みを浮かべた。スパーリングは100回近く実施し、最終的には「200ラウンド近くは行くと思います」という。

 試合ごとにその名を知られているが、井上との試合が控える今回の注目度はさらにアップ。ロスでは見知らぬ人から声をかけられたり、毎日の練習後には出待ちのファンも列を作ったという。「どこの航空会社かわかりませんが、今日は機長さんからも声をかけていただきました。たくさんの関心だったり、期待だったりがあるんだと感じた」という。試合当日、日本ボクシング史上最多となる5万5000人収容が見込まれているとされており、中谷は「5万5000人の皆さんを満足させたいなと思う」と言い切った。

 専門誌で、中谷が「(井上を)ぶっ倒す」という趣旨の発言をしたことを問われると「毎試合そうですけど、ファイターの心を持っているので」とキッパリ。井上が「そう来なくちゃ」などと反応したが、中谷は「やるだけなので」と静かに闘志を燃やした。

 試合まで残り約2週間。「合宿自体、今までにないくらい好調で、悔いなく練習を積むことができた。残りは集中して、やりきるだけ」と中谷。この日、ルディ氏も別の便で先に来日したが、師匠がロス合宿終了と同時に来日して試合まで指導するのは初めてだ。「タイムリーに指導してもらえて、より繊細なこともアドバイスしてもらえる。心強いです」。休む間もなく、20日から相模原市のM・Tジムで練習を再開する予定だ。

 戦績は井上が32戦全勝(27KO)、中谷が32戦全勝(24KO)。

 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino ペイ・パー・ビュー(PPV)」で独占生配信される。

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