国民的アイドルグループ「」が、5月末をもって活動を終了する。スポーツ報知では、グループのラストステージとなる「We are ARASHI」の東京ドーム公演(5月31日)まで原則毎週水曜に連載「嵐メモリアル」を掲載。

歴代担当記者の取材や、グループとゆかりのある人らの話をもとに嵐の約26年の軌跡を振り返る。

 嵐とマツジュン(松本潤)の加速する勢いを実感したのが、2008年。映画「花より男子ファイナル」のキャンペーンで、邦画史上初の貸し切りジェット機による全国5大都市弾丸ツアーが行われ、スポーツ紙の記者も一部同乗した。北海道・新千歳空港から映画館への往復は、メジャーリーグのようにバスがチャーター機に横付け。荷物検査とボディーチェックは、機体のすぐ脇で受けるVIP待遇だった。松本は「嵐とは別のグループ『つくし&F4』を組んだみたい」。ドラマからの大ヒットを個人とグループの爆発的な飛躍につなげた。

 櫻井翔が初めて五輪の番組キャスターを務めたのも、同年夏の北京だった。メンバー5人の色がドラマ、映画、バラエティー、報道、アートなどでそれぞれ輝きを増し、輪になって合わさった時に最大の効果を生んだ。初の全国5大ドームツアー、国立競技場ライブに続き、中国・上海で単独公演を開催。CD発売もなかった未開拓の地で、応援のうちわが揺れ、合唱が響いた。相葉雅紀は「覚えた北京語より、日本語が通じるのが悔しい」と現地の熱狂ぶりに驚いた。

 人気を瞬間風速で表すと、後発のKAT―TUN、NEWSも見劣りはしなかった。それでも、ウサギと亀なら、嵐は亀だった。松本は「確実に階段を上ってきた」。相葉は「昔は客席が埋まっていないコンサート会場もあった。そういう経験を経てこられたのが、うれしい」。強い結束と持続力で、嵐は群を抜いていた。

 08年のオリコン年間ランキングでは「truth/風の向こうへ」(61・8万枚)で初の年間シングル1位を獲得。「One Love」(52・4万枚)と合わせ、ワンツーを独占した。「truth」が主演ドラマ「魔王」の主題歌だった大野智は「不思議な感じ。皆さんのおかげで、一生忘れられない年になりました」。デビュー10年目で確固たる地位に躍り出た。(山崎 智)

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