25~26年シーズン限りで現役引退したノルディックスキー複合で五輪6大会連続出場の渡部暁斗さん(北野建設)が4月23日、都内にある日本オリンピック委員会(JOC)を訪問し、橋本聖子会長と会談した。

 会談後、JOCとともに主催するシンボルアスリートソーシャルアクション「渡部暁斗 LAST JUMP powered by you」(6月6日、長野・白馬)の実施を発表した。

長年、支えてもらってきた長野・白馬村の人々に感謝の気持ちを込め、「ラストジャンプ」を見せるとともに「気候変動による雪の減少」という課題を、ジャンプを通して来場者とともに考えていくことを目的とした参加型のイベントだ。

 参加者による自転車発電のエネルギーでリフトを動かし、ラストジャンプを後押しするもの。渡部さんは「1本飛ぶために、発電することがどれだけ労力が必要なのかというのを、サイクル発電することによって体験してもらう。スポーツを楽しみながらそれを通して気候問題についても学んでいただきたいなと」と意図を説明した。

 リフトを動かすには約125ワットアワーが必要と話す。具体的には自転車10台を用意し、小中学生150人に漕いでもらい、トータル約50分くらいで生み出される量だ。

 構想は約1年前から。渡部さんは、以前から環境問題への活動に積極的で、22年9月からスタートさせたエコパートナープロジェクトの一環で、企業版ふるさと納税の制度を使い、故郷の長野・白馬村に約30万円の寄付を行い、白馬村の環境保全、次世代のスキー選手育成のために納税した。

 また、地球温暖化による雪資源の減少に将来への危機感を抱き「次世代に雪を残す」との思いに突き動かされ、ヘルメットスポンサーの広告料約100万円で、家族分のCO2排出量を実質ゼロにするカーボンオフセットなど、スポーツを通じて社会課題、環境問題に取り組んできた。「ベースにあるのは気候変動について考えるというところと、それをスポーツにつなげていくこと。ポジティブにとらえて学んでいく、小さなアクションから始めるところが大事かなと思っているので、そこでスポーツの楽しさと帰国変動問題がリンクすればいいなというのは前々から思っていて、そこを実現できるような機会をいただき感謝しています」と話した。

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