ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで日本史上初めて金メダルを獲得した「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一(木下グループ)組が28日、都内で引退会見に臨んだ。引退の決め手を聞かれ、三浦は「今シーズン前から引退するかもしれない気持ちを持ちながら滑っていた。

(ミラノ五輪で)ショートプログラムで5位スタートになってしまったときにはこのままでは終われないともう4年やるかと話もあった。(金メダルで)やり切った思いがあったので、五輪が終わった時点で(3月の)世界選手権欠場を決めていて、引退も決めていました」と明かした。

 具体的に引退の話が出始めたのは昨年3月の世界選手権後。今季フリーの振り付けを始めた際に、当初は異なる曲を使用する予定だったという。だが2人には「自分たちが最後になる予感がしていたので、グラディエーターがいい」と強い思いでプログラムを決定。ミラノ五輪のフリーでは、世界歴代最高得点で大逆転Vを果たした。

 ミラノ五輪ではショートプログラムでリフトのミスがあり、まさかの5位発進。三浦は「五輪に向けた体作りを徹底していた。この積み重ねは何だったんだろう」と涙を見せた。だが、マルコット・コーチから「野球は9回裏まで終わっていない」と励まされ、見事に切り替えた。

 ラストシーズンに思いを込めた「グラディエーター」。会心のフリーは解説の高橋成美さんから「宇宙一の演技」と評されたほどの伝説のプログラムとなり、日本中を感動に包んだ。

三浦は「積み重ねたことの大切さを学ぶことができた」と最後の最後に大きな収穫を得てリンクに別れを告げた。

編集部おすすめ