卓球の「ノジマTリーグ」の男女12チームの話題をお届けする「TリーグNEWS」第9回は、男子の琉球アスティーダをピックアップする。チームを運営する琉球アスティーダスポーツクラブの早川周作代表取締役社長(49)が9季目を迎えるTリーグの知名度向上、ファン獲得への“仕掛け”を語った。

2025~26年シーズンは4位。プレーオフを逃した雪辱を胸に、来季は「王座奪還」を目標に掲げた。

 琉球は仕掛け続ける。これまでは体育館以外にショッピング施設で試合をする「モール型」で新規顧客を獲得。来季以降、新たに検討するのが「劇場型」だ。ステージに台を置き、演出、音響にこだわる。早川氏は「映画館のようなイメージ。ディズニーランドも入ったら高揚感がある。300人程度、お客さんも一体となって高揚する空間をつくりたい」と小規模でも満足度の高い演出を描く。

 リーグ発足8季目を終えた。沖縄出身の上江洲(うえず)光志(30)が地元のテレビに出演し、本拠地での知名度も高まってきたが、ホーム戦の観客動員は1000人に満たないことも多く、ファン拡大の難しさを感じてきた。「物足りなさはあります。

卓球は8季たっても、サッカーやバスケのように、お金を払って見に行くという文化の熟成に時間がかかっている印象」と苦労がにじむ。

 9季目は7月25日に初の海外開催となる台湾の新竹県で開幕する。リーグには中国、韓国、台湾などの出身で力のある選手も多数在籍するだけに力が入る。早川氏は「ライブ中継で演出で見せるようにして、中国やシンガポール、マレーシア、台湾など海外でのオンラインユーザーを増やしたり」と視野を広く構える。

 琉球はレギュラーシーズン4位でプレーオフを逃した。24年パリ五輪男子代表を率いた田勢邦史監督(44)は続投の見通し。「来季は『王座奪還』が目標。運営面は3年、5年先の新しい循環モデルをつくっていく」とリーグの盛り上げへ試行錯誤は続く。(宮下 京香)

 ◆琉球アスティーダ 2018年2月に設立。監督は田勢邦史氏。本拠地は沖縄県中頭郡中城村。チーム名の由来は「明日、未来」と、沖縄の方言で「太陽」を意味する「ていだ」を合わせた造語で、未来を照らす太陽のようなチームになるとの思いが込められている。

これまでに年間王者は2度(20~21年、22~23年)。卓球スクール、スポーツバルの運営等の事業も展開。

編集部おすすめ