巨人が今季2度目の2ケタ失点で広島に大敗した。先発・則本昂大投手が5回までに12安打6失点と試合を作れなかった。

スポーツ報知評論家の高橋由伸氏がその投球内容を分析した。

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 則本は試合の作り方を知っている。だから、「5回は大事なイニング」と覚悟を持って臨んだと思う。その証拠に、先頭・秋山に対して躍動感が増したように見えた。ギアを上げたということだ。勝負所と読んでチームにリズムを作り、攻撃につなげる。床田の調子の良さを感じた上で勝負勘が働いたのだろう。

 しかし、制球が甘くなった。腕をさらに強く振った分、この日ばかりは球を抑えられなくなり、失投が多くなった。ここまでの3登板はコントロールの良さが光り、ボールの出し入れもあった。昔の大胆な投球から「上手なピッチャー」へのモデルチェンジを感じていたが、勝手が違った。

 5回98球、被安打は12。

さすがに打たれすぎた。3回も3連打されたように、ただ球が高いだけではないかもしれない。フォームに癖が出ているのかも含め、投手コーチと見直した方がいい。今年の則本に、私が2013年の日本シリーズで対戦した時のような、キレッキレの直球はない。スピードも落ちた。その分、精密さは増したが、見えない疲れもあるだろう。いろんなことを心配してしまう内容だった。まだシーズンは始まったばかり。万全な彼なら、まだまだ勝てると見ている。(高橋 由伸)

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