ラグビー・リーグワンは30日、2026―27シーズンから適用される選手登録の新たなカテゴリー分けに関するブリーフィングを都内で開いた。

 来季から適用される新たな選手登録規定は、日本出身選手の出場機会増を目的としており、一部の海外出身選手が独占禁止法に違反するとして、公正取引委員会に申告した。

会見に出席した玉塚元一理事長は冒頭に「現時点で、制度そのものを見直す予定はございません」とした上で「一定の影響が及ぶ選手の皆様に、十分にご理解いただけるような説明が不足していた結果、一部の選手から不安の声が上がったことについては真摯(しんし)に受け止めております」とした。

 現行の選手登録区分にはA~Cがあり、出身地に関係なく、日本代表資格を持つ選手は「A」で登録される。来季からは「A―1」と「A―2」に分けられ、「A―1」は、日本出身や日本で義務教育期間の6年以上を過ごした選手が対象となる。海外出身でも日本代表キャップ(C)が30以上なら特例で「A―1」となるが、日本国籍と代表C(30未満)を持ちながらも「A―2」扱いとなる選手もいる。トンガ出身の中島イシレリや韓国出身の具智元(ともに神戸)らが声を上げ「中学2年から日本に来てずっと頑張ってきた。悲しいというか、残念な気持ち」などと語っていた。

 一部から上がる「差別的」という声について、玉塚理事長は「今回の制度変更は、国籍に関連して選手を差別したり、出場機会を奪ったりすることを意図するものではありません」と強調。義務教育期間で区別したことに、ラグビー人口の減少を理由の一つに挙げ「ホームグローンの選手がもっと活躍するようになる。地元のクラブ、中学であの人はやっていたんだよ、という人たちが国籍関係なく、活躍する流れを作っておかないと、非常に(今後)厳しい」と説明した。

 リーグはチームや選手会と協議を重ね、今回の規定変更に至ったと説明する。一方で、多様性を認めるラグビー界で対照的な声が上がっている現状に、玉塚理事長は十分な説明が必要と認識を示すとともに「一部の方がそういう意見をされるのはよく理解できるが、非常に残念。僕らはそこまで不利益な条件だと思っていないし、ちゃんと出場機会もある。

他のスポーツよりは、グローバルで多様性があると思う」と、認識を語った。

編集部おすすめ