◆陸上 木南記念 (10日、大阪・ヤンマースタジアム長居)

 男子110メートル障害決勝で、昨秋の世界選手権5位入賞の村竹ラシッド(JAL)が、13秒05の大会新記録で5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 予選を13秒41で通過し迎えた決勝。

号砲とともに飛び出すと1台目で早くも前に出るとそこからぐいぐい加速し、最後まで他を寄せ付けず13秒05の好タイムで今季初戦をフィニッシュした。「今日は70点くらいですかね。去年の初戦よりはタイムはいいので。0台をベースにしていきたいですね」とさらなる高みを見つめた。

 24年のパリ五輪でメダルに0秒12差に迫る5位。昨年は世界最高峰のシリーズ「ダイヤモンドリーグ」を中心に試合を重ね、世界と戦える土台を作り上げ、8月に12秒92の驚異的なタイムで日本新記録を樹立した。昨秋の世界選手権では、同種目初となる日本人メダルの期待されたものの、13秒18の5位。3位とは0秒06差の僅差だったようにパリとは違う感情がこみ上げ、号泣した。

 昨年の悔しさが原動力。今冬はよりハードルに特化した練習を積みて強化してきた。次戦は16日のダイヤモンドリーグ上海大会に出場する予定だ。「勝ちにこだわりたいですし、タイムは0台、12秒台を目指していきたい」と誓いを立てた。

 ◆村竹 ラシッド(むらたけ・らしっど)2002年2月6日、千葉・松戸市生まれ。23歳。父はトーゴ人で、母は日本人。小学5年時から陸上を始め、松戸一中から本格的に110メートル障害を始める。松戸国際高3年時は全国高校総体制覇。順大に進み、22年世界選手権は予選敗退。23年9月に日本記録タイ(13秒04)をマーク。24年4月、JALに入社。同6月に日本選手権初制覇。同8月のパリ五輪は、同種目で日本勢初の決勝進出を果たし、5位入賞。179センチ。

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