フィギュアスケート女子でミラノ・コルティナ五輪銀メダル、世界選手権金メダルの坂本花織(シスメックス)が13日、神戸市内で引退会見に臨んだ。白いジャケット、スカート姿で登壇した坂本は「本日は、今までの感謝をたくさん伝えられたらと思っております。

よろしくお願いいたします」とあいさつした。

 会見で、今の心境を問われた坂本は「現役の間、練習だったり試合だったり、たくさんの感情に動かされて、その結果に対して一喜一憂してという感じだった」と振り返り、「自分が競技者じゃなくリンクに立ってるのを客観視してみると、現役で一生懸命練習するっていうのは、すごく青春なんだなって改めて感じてます」と時折涙を見せながら語った。

 坂本は2月のミラノ・コルティナ五輪で団体、個人ともに銀メダル。2大会連続のダブルメダルで、22年北京五輪に続いての計4個は、鍵山優真とともに日本勢最多。3月の世界選手権では、合計自己ベストを更新する238・28点で、2年ぶり4度目の優勝。「晴れやかな気持ちで競技から退ける。すごく幸せ」と、有終の美を飾っていた。

 坂本はミラノ五輪シーズンに入る昨年6月に、今季限りでの現役引退を表明。「次(30年五輪)を目指すとしたら29歳なので、不可能」と、潔く決断した。現役ラストシーズン、昨年12月の日本選手権では、史上5人目となる5連覇を達成。日本女子では初となる、18年平昌五輪から3大会連続となる五輪出場を決めた。ミラノ・コルティナ大会では団体でショートプログラム、フリーともに出場するなど、個人戦まで走り抜き日本の過去最多6個のメダル獲得に貢献。

日本フィギュア界のエースとして、競技の発展に寄与した。今後は、指導者の道に進む。

 ◆坂本 花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、神戸市生まれ。26歳。3歳でNHK連続テレビ小説の「てるてる家族」を見て憧れ、4歳で競技開始。17~18年シーズンにシニア転向。五輪は26年ミラノ大会まで3大会連続出場。22年北京でシングル銅、団体で銀。26年ミラノでシングル、団体ともに銀。世界選手権は22~24年まで3連覇し、今回が4回目の優勝。159センチ。

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