北中米W杯(6月11日開幕)の1次リーグ第2戦で日本と対戦(同20日・メキシコ、モンテレイ)するチュニジア代表が15日、W杯に臨むメンバー26人を発表。“秘密兵器”として、元ドイツ代表MFサミ・ケディラの弟のラニ・ケディラを選出した。

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 ドイツ育ちのケディラは、チュニジア人の父とドイツ人の母の間に生まれ、兄と同じ守備的MFを本職とする。ドイツ1部のライプチヒやアウクスブルクを経て、現在はウニオン・ベルリンでプレー。闘志全開のタックルや豊富な運動量を持ち味とし、クラブを象徴する選手の1人として活躍してきた。

 兄のサミはドイツ代表として14年W杯の優勝メンバーとなった一方、ラニはドイツのフル代表に縁がなかった。チュニジアからはこれまでも代表入りの打診があったが断っており、18年ロシア大会前には「W杯出場を目指し、血のにじむような努力をしてきた(チュニジアの)選手たちの代わりを担うのは公平ではない」と語り、代表参加を固辞してきた。今回は今年1月に就任したラムシ監督やドイツ人コーチの熱心な誘いを受け、熟考の末に決断した形となる。

 3月下旬、カナダのトロントで行われた国際親善試合ハイチ戦で代表デビュー。サミも応援に駆けつけた一戦で1―0の勝利に貢献した。活躍が認められ、初のW杯出場の切符をつかんだ。自身のルーツと向き合う喜びを胸に初の大舞台に向かう。

 ◆チュニジア代表 3大会連続7度目のW杯出場。アフリカ予選を10試合で9勝1分けの好成績をマークし、失点はゼロ。

堅守速攻を武器とする。監督は元フランス代表MFのラムシ氏。

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