◆サッカーW杯北中米大会 壮行試合 日本1ー0アイスランド(31日、MUFG国立)

 北中米W杯に臨むFIFAランク18位の日本はホームでの壮行試合で、後半42分にFW小川航基(28)=NEC=が得点して同75位アイスランドを1―0で下した。代表通算15戦11得点という驚異の得点力を誇るストライカーが、大会前最後の実戦で存在感を放った。

世界一を目指す森保一監督(57)は負傷明けのMF遠藤航(33)=リバプール=らを先発起用し、状態を最終チェック。8大会連続出場の日本は2日に事前合宿地メキシコ・モンテレイへ出発し、14日(日本時間15日)の初戦オランダ戦へさらに精度を高め、世界で嵐を巻き起こす。

 ここしかないスペースにFW小川が飛び込んだ。0―0の後半42分。右サイドのDF菅原のクロスをエリア内で倒れ込みながら頭で合わせる。左ポストに当たったボールがゴールの内側へ入ると、雄たけびを上げた。後半開始からピッチに立って主役となり「あれは自分のストロングポイント。証明できて良かった」。25年10月パラグアイ戦以来の代表通算11点目は、W杯に挑む森保ジャパンに弾みをつける、殊勲の決勝点となった。

 本大会を想定しても、価値あるゴールとなった。0―0の膠着(こうちゃく)状態を打破するべく、後半28分から2トップにシステムを変更。攻撃的にシフトした中で、ストライカーの仕事はただ一つ。

「点を取ることに関しては僕が1番だと思っているし、そこで負けるつもりもない。そこが一番、僕の強さ」。前半から菅原とはベンチでクロスからの得点のイメージを共有しており、最高の結果に。6万2212人で埋まった国立の重苦しいムードを一変させた。

 森保ジャパンのエースにはオランダリーグで得点王に輝いたFW上田が君臨するが、流れを変えるスーパーサブの役割や、ターンオーバーした時には、15戦11発の驚異の得点力を誇る小川の存在は大きい。「絶対に得点を取らなきゃいけない試合がたくさんあると思うので、その中で僕という存在はチームにとって大事だと思っているし、楽しみ」と自信をみせた。

 17年U―20W杯では1次リーグ第2戦で左膝前十字じん帯断裂の大けがに見舞われ、21年東京五輪も選外となるなど国際大会には悔しさが伴ってきただけに、初のW杯へ懸ける思いは強い。「W杯で得点を取ることが僕の夢。夢へのチャンスをつかんだところだと思うので、ここからが勝負」。どんな状況下にいても言霊のように「W杯でゴールを決める」と言い続けるストライカー。世界中が注目する大舞台で、その本領を発揮する。(後藤 亮太)

 ◆22年カタール大会の日本代表スーパーサブ

 ▽FW浅野拓磨 大会2か月前に膝を負傷し以降、公式戦復帰がない中で代表メンバー入り。

1次リーグ初戦のドイツ戦で後半12分に途中出場すると同38分に1―1の同点から決勝ゴールを決めた。

 ▽MF三笘薫 全4試合で途中出場し、1次リーグ第3戦のスペイン戦では、1―1の後半6分にクロスをゴールラインに割る寸前で折り返し、それをMF田中碧が押し込んだ。2分間のVARチェック後ゴールが認められ、折り返しの「三笘の1ミリ」が話題に。

 ◆小川 航基(おがわ・こうき)1997年8月8日、横浜市生まれ。28歳。桐光学園高から2016年に磐田へ加入。19年夏に水戸へ期限付き移籍、22年から横浜FC入りし、同年26得点でJ2得点王と同MVPを獲得。23年7月にオランダ1部のNECに期限付き移籍し、24年7月に完全移籍。19年12月の東アジアE―1選手権・香港戦、ハットトリックで日本代表デビュー。右利き。186センチ、78キロ。

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