引退したプロボクシング世界王者の親睦会「世界チャンピオン会」が2日、都内でチャリティーイベント「世界チャンピオンとディナーのひととき」を開催。元世界フライ、バンタム級王者・ファイティング原田氏(83)、元世界スーパーフェザー級王者・沼田義明氏(81)ら男女計53人の元世界王者が出席し、ファンと交流した。

 今年は、元WBA世界ライトフライ王者・具志堅用高氏(70)が世界王座を獲得してから50年の節目の年。具志堅氏は1976年10月10日、プロ9戦目で王者ファン・ホセ・グスマン(ドミニカ共和国)に挑戦。3度のダウンを奪い、7回KO勝ちで沖縄県出身者初の世界王者となった。花束を贈られて祝福された具志堅氏は「50年はあっという間ですね。沖縄の本土復帰から間もない時期だったので、みんな大騒ぎだった。ボクシングの世界チャンピオンになるなんて、夢にも思っていなかったことですからね。沖縄の人に『ありがとう』という言葉をもらったことが一番うれしかった」と振り返った。

 具志堅氏は王座獲得後も挑戦者を次々となぎ倒し、日本男子最多記録となる13度の世界王座連続防衛を達成。国民的スターとなった。引退後はユニークなキャラクターを生かし、タレントとしても活躍した。「世界チャンピオンになってから、すごく強くなったと思う。世界に挑戦する前は、全然強くなかった。

世界を取ってから、精神的にも強くなった。沖縄のために頑張ろうという目標があったから、どんどん強くなっていったと思う」と話した。

 現在の日本ボクシング界は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=がボクシング界で最も権威がある専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で1位となるなど、黄金期を迎えている。「日本のボクシング界は、環境も指導者も素晴らしい。若い子たちもどんどん出てくる。まだまだ日本のボクシング界は発展していくんじゃないかな。今は井上尚弥チャンピオンが素晴らしい活躍をしている。みんな誇りを持ってボクシングを応援してもらいたい」と話し、ボクシング界の将来を担う“後輩”たちに「僕は一生懸命頑張るという言葉が好き。諦めないで戦い抜けば、夢は実現できますから。頑張ってほしいと思います」とメッセージを送った。

 世界チャンピオン会は2010年に元WBC世界ライト級王者のガッツ石松氏(76)が提唱して設立され、同氏が初代会長に就任。24年から元WBC世界スーパーライト級王者の浜田剛史氏(65)が2代目会長を務めている。

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「世界チャンピオン会」出席者(敬称略)

 <男子>

ファイティング原田、沼田義明、柴田国明、具志堅用高、中島成雄、上原康恒、渡嘉敷勝男、渡辺二郎、友利正、浜田剛史、井岡弘樹、大橋秀行、畑中清詞、平仲明信、竹原慎二、飯田覚士、徳山昌守、セレス小林、佐藤修、川嶋勝重、長谷川穂積、坂田健史、内藤大助、小堀佑介、粟生隆寛、石田順裕、内山高志、李冽理、下田昭文、清水智信、八重樫東、山中慎介、佐藤洋太、五十嵐俊幸、三浦隆司、江藤光喜、田口良一、田中恒成、木村悠、福原辰弥、京口紘人、木村翔、岩佐亮佑、伊藤雅雪

 <女子>

富樫直美、小関桃、多田悦子、藤岡奈穂子、山口直子、池原久美子、好川菜々、江畑佳代子、花形冴美

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