大井鉄道株式会社は、井川線の運行形態を7月1日から観光鉄道として再構築する。運行形態は以下の通り。

 ⚫座席定員制(列車指定制)の導入。予約・決済システムの導入により、確実に着席できる乗車環境を実現する。

 ⚫観光列車ダイヤの導入 。川根本町コミュニティバスとの接続を維持しながら、アプトいちしろ駅での連結作業見学など井川線ならではの体験価値を高めるダイヤへと見直す。次年度以降、沿線地域により良い運行体制となるよう検討していく。

 ⚫地域に訪れる利用者の利便性を支える運行の継続。寸又峡温泉・接岨峡温泉・アプトいちしろキャンプ場などの宿泊地へのアクセスを担う下り最終・上り始発の各1往復には、従来通り運賃のみで利用できる一般車両を連結する。

 ◇料金体系(旅行商品としての販売)

 観光体験をパッケージ化した旅行商品として、乗車区間にかかわらず以下の料金で販売する。

•大人:3,500円(税込)

•小児:1,750円(税込)

※下り最終・上り始発に連結する一般車両(自由席)は、予約不要で運賃のみで利用できる。

 井川線は日本唯一のアプト式鉄道区間や、COOL JAPAN AWARD 2019 を受賞した奥大井湖上駅など、国内でも稀有な鉄道資産と景勝地を有する路線。一方で、2022年の台風15号による大井川本線の一部不通が長期化するなど環境の変化により、従来の運行形態では持続可能な運営が困難になっている。井川線を維持し、その魅力を次世代へ確実に引き継ぐため、路線の価値に見合った新たな収益のかたちが不可欠と判断した。

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