◆JERAセ・リーグ 広島0―1ヤクルト(9日・マツダスタジアム)

 ヤクルトがNPB史上初の外国人投手リレーによるノーヒット・ノーラン勝利で、連敗を6で止めた。

 快挙の扉を開けたのは、今季2戦2敗、防御率10・80だったナッシュ・ウォルターズ投手(29)だ。

約2か月ぶりの1軍マウンド。池山監督も「(打順が)2回りまで頑張ってくれたら…」と半信半疑で送り出した右腕が、球速差がほとんどないフォーシームとツーシーム、カットボールにスィーパーを駆使して、広島打線に的を絞らせなかった。

 「(捕手の)古賀のリードとバックの守備に助けられた」と、7回まで四死球2つと失策の走者のみ。外国人投手では22年のポンセ(日本ハム)以来のノーヒッターも視界に入った。しかし、7回で投球数は101に到達。「ブルペンにいい投手がいるから」と、後続にバトンを渡した。

 8回はヘスス・リランソ投手(31)が3人でピシャリ。最後はカード初戦で坂倉に逆転サヨナラ2ランを浴びたホセ・キハダ投手(30)が、2死二、三塁まで追い込まれながら代打・菊池を空振り三振に仕留めてノーノーリレーを完成させた。

 昨季は中日で登板3試合に終わったウォルターズは、うれしい来日初白星。外国人投手の無安打無失点リレーが史上初と知り、「とても幸せ」。リリーフの2人も、記録のことはもちろん知らない。「今日の主役はウォルターズ」(リランソ)、「ベストな投球ではなかったけど、集中して投げた」(キハダ)と、笑顔で喜びを分かち合った。

 負ければ最大11あった貯金が底をつく大ピンチで歴史的な勝利。試合前には「ここで負けると気持ちがバラバラになる」と、選手を集めて開幕戦以来となる木箱に乗っての“演説”を行った池山監督。トンネルを脱出しての7月初勝利に「ハラハラドキドキの勝ち星。この先につながってくれるかな」と、ホッとした様子だった。(星野 和明)

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